Selah音楽教室の、原嶋です。
当教室では、年の初めに保護者面談を実施しています。
40数名の子ども生徒さんの保護者の方達との面談は、大変でもありますが
やはり、とても大切な時間だと改めて実感しています。
保護者の皆さま、貴重なお時間をありがとうございました!
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さて、今の子ども達の様子で私は危惧していることがあるのですが
それは『間違いを怖がる』傾向にある子が増えてきている、ということです。
具体的には、リズムでもピアノでも、間違えた瞬間に私の顔色を確認します。
『怒った顔をしていないか』の確認です。
これは、間違えると怒られる機会が多い子や、学校で笑われてしまう子に多く
これを解すのには、1年以上は掛かります。
私が伝えていることは「間違えたり分からないことは、悪いことではない」
「子どもなんだから、分からなくたって当たり前」
「子どもなんだから、沢山間違えたっていい」
「どうしたらできるようになるか、考えるのは大人の仕事。
だから、分からないことは何度も教えるから言ってね」と伝え続けます。
理解が遅い子だっているし、不器用な子も沢山います。
もし『間違える、理解力がない』ということにフォーカスを当てるとしたら
「どうしたら間違えないか、どうしたら分かるのか」という方法を
考えられるようになる『思考』を育てることが大切なのではないでしょうか。
それでも間違えるたびに、私の顔色をうかがう子ども達は、
間違えても私の表情や態度が変わらないことを理解していくと、
少しずつ安心できるようになります。
大人を信用できるようになる、ということでしょうか。
怖いのは、間違えそのものではなく
「間違えると嫌だからやらない」ということです!!
このような言葉を耳にする度、
「やってみなければ分からないじゃない?失敗したっていいじゃない。まずはやってみようよ。」
そう声をかけ続けることしかできないけれど。
実際1番大変なのはお母さんであって、
私たちは、たかだか週に1回会えるか会えないかの存在です。
とは言え学校の担任の先生よりも、遥かに長い期間関わっていく大人だから。
ピアノだけ教えれば良い、というわけではないのですよね。
これからも、保護者の方達とコミュニケーションを取りながら
ピアノレッスンを通して、子ども達の心と思考を育てられるよう
日々取り組んでいきます!